離婚・婚姻の専門解説すべての専門解説一覧
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2018.02.22
婚姻の法文解説
近親婚違反の内縁
婚姻適齢、未成年者の場合の父母の同意、再婚禁止期間に関する規定に違反した場合でも、内縁の成立は、認められています。 近親婚違反については、遺族年金の受給権に関して、被保険者と直系姻族の関係にある者が、被保険者と内縁関係にあったとして…
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2018.02.21
婚姻の法文解説
内縁の成立
内縁とは、婚姻の意思を持って夫婦共同生活を営み、社会的にも夫婦として認められているにもかかわらず、婚姻の届出をしていない夫婦関係です。 法律上は、夫婦として認められない事実上の夫婦関係をいいますから、内縁が成立するためには、婚姻の意…
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2018.02.13
婚姻の法文解説
重婚的内縁の妻の年金受給権
年金・死亡退職金関係の立法においても、重婚的内縁の妻に受給権が認められる場合が、多々あります。 地方公務員の死亡退職金(最高裁判所判決昭和58年)厚生年金保険の遺族年金(東京地方裁判所判決昭和63年)私学教職員共済法の遺族共済年金(…
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2018.02.12
婚姻の法文解説
重婚的内縁の夫死亡の損害賠償
重婚的内縁の夫が、事故死をした場合の損害賠償が、内縁の妻に認められるかは、客観的な法律婚の破綻が、基準になることが多いようです。 内縁の妻が、当初相手方に法律上の妻がいることを知らなかったが、当該内縁の成立によって夫が帰郷しなくなり…
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2018.02.11
婚姻の法文解説
重婚的内縁の贈与・遺贈
重婚的内縁の場合も、当該関係が内縁と認定されれば、法的保護に値する関係ですから、内縁当事者間でなされた贈与・遺贈は、公序良俗に反さず有効となります(東京地方裁判所判例昭和41年)。 他方、贈与・遺贈の目的が、受贈者・受遺者の将来の生…
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2018.02.10
婚姻の法文解説
重婚的内縁の婚姻費用分担・不当破棄
重婚的内縁存続中の生活費に関して、法律上の妻が別居中の夫に対して、婚姻費用分担請求をした場合に、夫は、同居する事実上の妻の生活費を、優先的に留保することができない、とする審判例が多いようです。 高等裁判所段階の判断でも、次のようなの…
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2018.02.09
婚姻の法文解説
重婚的内縁の法的保護
重婚的内縁とは、内縁当事者の一方または双方に、法律上の配偶者のいる内縁関係です。内縁である以上、夫婦共同生活としての実体が不可欠です。その論理的な帰結として、法律上の夫婦関係は破綻し、形骸化していることになります。 なお、現実には、…
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2018.02.03
婚姻の法文解説
婚姻適齢
民法第731条男は、18歳に、女は、16歳にならなければ、婚姻をすることができない 本条は、精神的、肉体的に未熟な婚姻を阻止し、早すぎる婚姻から生じる弊害を防止するために、最低年齢を定めたものです。旧法では、男性は17歳、女性は15…
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2018.01.27
婚姻の法文解説
重婚の禁止
民法第732条配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない 本条は、同一人物に同時に、法的婚姻が重なってはならないという、一夫一婦制の宣言です。この場合の婚姻とは、婚姻届を出した法律上の婚姻のみをいいます。 事実上の婚姻関…
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2018.01.19
婚姻の法文解説
再婚禁止期間
民法第733条1.女は、前婚の解消又は取消しの日から、6ヶ月を経過した後でなければ、再婚をすることができない。2.女が、前婚の解消又は取消しの前から、懐胎していた場合には、その出産の日から、前項の規定を適用しない 本条は、女性に再婚…
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2018.01.13
婚姻の法文解説
養子と養方傍系血族の婚姻
自然血族の三親等内の傍系血族、すなわち兄弟姉妹間、おじおば・おいめい間の婚姻は、禁止されます。兄弟姉妹の場合、全血であると半血であるとを、問いません。 養子と養方の傍系血族との間の婚姻は、禁止されていません。すなわち、養子と、養親の…
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2018.01.12
婚姻の法文解説
直系血族間の婚姻禁止
民法第734条1.直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない2.第817条の9の規定により、親族関係が終了した後も、前項と同様とする 一定の近親間の婚姻を…
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2018.01.06
婚姻の法文解説
直系姻族間の婚姻の禁止
民法第735条直系姻族の間では、婚姻をすることができない。第728条又は第817条の9の規定により、姻族関係が終了した後も、同様とする 本条は、直系姻族間(自己の配偶者の親とか、婚姻前の配偶者の子)と、かって直系姻族であった者の間で…
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2017.12.29
婚姻の法文解説
未成年者の婚姻についての父母の同意
民法第373条1.未成年の子が婚姻をするには、父母の同意を得なければならない2.父母の一方が同意しないときは、他の一方の同意だけで足りる。父母の一方が知れないとき、死亡したとき、又はその意思を表示することができないときも、同様とする …
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2017.12.22
婚姻の法文解説
成年被後見人の婚姻
民法第738条成年被後見人が婚姻をするには、その成年後見人の同意を要しない 本条は、平成12年4月1日に施行された成年後見制度により、従来の「禁治産者が婚姻をするには、その後見人の同意を要しない」との、文言が廃止され、禁治産者を成年…
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2017.12.14
婚姻の法文解説
養親子等の間の婚姻の禁止
民法第736条養子若しくはその配偶者、又は養子の直系卑属若しくはその配偶者と、養親又はその直系尊属との間では、第729条の規定により親族関係が終了した後でも、婚姻をすることができない 本条は、養子縁組によって、法定の直系血族または直…
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2017.12.08
離婚Q&A
離婚のいろいろQ&A
Q:離婚後も今の姓を名乗ることはできますか。 離婚後も婚姻中の姓(氏)を使うことは可能です。ただし、離婚届を提出する際または離婚後3ヶ月以内に『婚姻に際し称していた氏を称する届』を役所へ提出する必要があります。 Q:子供たちの…
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2017.12.07
婚姻の法文解説
婚姻の届出探究
民法第739条によって、婚姻は、届出をすることで効力を生じます。本条にいう届出とは、当事者間での合意が成立したことを、戸籍吏に示し、これによって婚姻を成立させる行為です。 届出は、戸籍吏に受理されれば完了し、戸籍簿に記入されなくても…
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2017.12.06
婚姻の法文解説
婚姻届の代筆・口頭届出
民法第739条1.婚姻は、戸籍法(昭和22年法律第224号)の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる2.前項の届出は、当事者双方及び成年の証人2人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない …
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2017.12.05
離婚Q&A
慰謝料・財産分与について
Q:離婚をするが、慰謝料はどのくらいもらえるのですか。 離婚にともなう慰謝料というのは、離婚となった原因を作った側が、相手に精神的苦痛を償うために支払うべきものです。性格の不一致などを理由に協議離婚するような場合は、慰謝料を請求する…
